トラベル・パイ・ルーター

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Pi Travel OpenWRT Router

トラベルルーターはTP-LinkやBuffaloから市販されていて数千円で買えますし、 あえて自分で構築するのは若干微妙ではありますが、 安全・安心・便利:オープンソースな旅ルーターを ラズベリーパイ・3A+で作りました。

最初はラズビアンで構築を試みましたのですが、 設定がうまくいかなかったのかわからないけど、 hostapdの通信速度が遅くて使い物にならず断念。

OpenWRTというLinuxベースのルーターOSで仕上げました。 ルーターOSなのでRaspbianと比べると制約がありますがシンプルなところが良い。 (RaicaleがMacOSと接続ができなかったので、80点かな。総じて(自己)満足。)

OpenWRT

OpenWRT install on Pi A+

ルーターのオープンソースなファームウェアプロジェクトです。 Linuxカーネルベースになっています。

リソースの少ないハードでの運用を考えられているので、 インストールされるソフトウェアも非常にシンプル・コンパクトになります。

https://openwrt.org/start?id=ja/start

Pi A+にはネットワーク接続ができないので、インストール作業は少しトリッキーになります。 こちらの インストール奮闘記をご参照のほど。有線LANのついたPiであればインストールも楽チンです。

注意:
接続できるUSBネットワーク機器は少し選択肢が幅が狭いかもしれません。事前に確認が必要です。

アプリケーション

レポジトリーには多くのアプリケーションが登録されています。 ルーター用途のアプリは網羅されていると思います。

以下のアプリケーション(全ておすすめ)を運用しています。

  • TravelMate: ホットスポット管理アプリ
  • Adblock: 広告ブロッカー
  • Miniflux: RSSサーバー(TinyRSSよりかなり快適)
  • Syncthing: ファイル同期(iOSアプリがないのが残念)
  • Gitea: パーソナル Github(自分の手元に置いておきたんよね。)
  • Postgresql: gitea/minifluxにて利用するデーターベースサーバー
  • Stubby: DNS通信の暗号化 インストール
  • Prometheus: 本体の監視サーバー インストール
  • Wireguard: インストール済み(未設定)

※ MinifluxとGiteaはバイナリーでインストールしてます。GoLangで書かれたアプリ(Miniflux、Gitea、Syncthing、Prometheus)は良い印象。

インストール記事:

詰め込みすぎると動作が緩慢になると思いインストールしなかったソフトウェアは以下、

  • influxDB: パイゼロで運用する
  • Grafana: MacOSで動かす(データーをパイより所得)

その他入れないけど、ちょっと考えたアプリ(裏でこそこそと作業をさせる)

  • youtube-dl: ユーチューブの動画ダウンローダー
  • torrent: トレントダウンローダー

運用状況

Pi OpenWRT

htopではこんな感じです。 RAMがカツカツ、CPUはスカッスカッ、余裕で動いています。 消費電力が抑えられるならCPUクロックを落とすかな。

上記の合体写真の5,000mAhのバッテリー運用で約10時間持ちました。 (旅の移動時にも使うなら18時間くらいあると嬉しい。)

監視用アプリのPrometheus + Grafanaでカッコよくデーターが表示されます。 だいたい動きとかリソースの消費具合が摘めたので、暫ししたら動作を止めます。

Pi OpenWRT

接続オプション

通常時は写真にあるように2.4GHzのWifiが外部インターネットへの窓口になってます。 その他、USBテザリング、USBイーサーネット経由で外部との接続が可能です。

USBテザリング

アンドロイド端末とテザリングが可能です。(iPhoneでも可能(未確認)) え〜なと思いましたが、バッテリーで運用すると携帯に充電が開始されてしまう。。 これはいかんなと、、

ということであまり使う機会はなさそう。。

TP-Link UE300

タイでMacBook Airのために購入したUSB3 Ethernetドングルの TP-Link UE-300 はカーネルモジュールの
kmod-usb-net-rtl8152 : USB-to-Ethernet Realtek 8152 USB2.0/3.0 convertors
を追加し、InterfaceのWANを編集することであっさり使えました。 無線LANを使うよりはよりかは通信が安定するか。

消費電力はUSB無線LANと同じくらい。 ホテルなどの有線LAN環境下でもこれで使えます。

おまけ:動かなかったものなど、不具合

  • オンボードの2.4Ghz帯のWifiは開発版にて対応
  • 11a対応USBはものが少ないかつ不安定
  • USB Wifi (Planex) が回復も自動でしてくれますが、ときに断線する
  • USB機器の抜き差しでシステムが落ちる
※ 手元にあったUSBネットワークドングル(TP Link T1/T2)はカーネルモジュールをインストールして見るも動作せず。

ぼやき

Bitwardenのローカルサーバも作りたかったんだけどね、ドッカーはPiA+ではちょっと荷が重いようです。


更新履歴

  • 2020-12-15:RSSサーバーのMinifluxをアップグレード
  • 2020-06-25:OpwnWRTに鞍替えしほぼ完了、ちょっと時にサービスが止まっていたりしますが順調。
  • 2020-01-05:ラズビアンにてアクセスポイントを構築するも非常に遅い。回線が途切れ途切れになる。ちと保留。
  • 2019-08-29:ルーター部を除いて検証ほぼ終了、ページをアップ。(9月半ばに再スタート)
不定期更新です。書き込んだり消したりしてます。

tip 🏝

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