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ようこそエルサルバドルへ、ここはビットコインの国です
エル・サルバドルがビットコインを法定通貨として正式に認め、一年が過ぎました。 ちょっと昨今のベアマーケットの影響が心配ですが、着々と根付きつつある様子です。 資金調達の方法として気になる、ボルケーノ・ファンドも法的な準備が整い、そろそろ発行される予定です。
エルサルバドルの人々に感謝したい。 模範を示していただき、ありがとうございます。「ビットコインが希望」である事を 世界に示してくれました。
アメリカでエル・サルバドル移民の子として生まれ、ビットコインの採用と共に母国に戻ることを決めた、Gerson Martinez氏によるスピーチです。 できれば、英語で生の声を聞いていただきたいですが、文字起こし・翻訳も行ってみました。（Whisperすごいっす。ほぼ１００％）
こちらも熱い、セーファ・フランとアフリカ諸国の 貨幣的植民地主義への戦い もよろしければ一読のほど。
皆さん、おはようございます。
歴史は奇妙な形で繰り返され、必ずしも良い方向へ向かうとは限りません。
過去の過ちを十分に知らなかったから繰り返されることもあれば、過ちを知っていながらそこから何も学ばないから繰り返されることもあります。
エルサルバドルについてほとんどの人が知っているわずかな歴史は、すべてを所有している人々によって書かれています。
メディア、銀行、非政府組織、外国政府、世界の企業。。。
しかし、2021年9月7日、エルサルバドルは、その人々のための主権と独立の新しい章を開始しました。 過去の教訓に寄り添い、その日、エルサルバドルは歴史的な規範からの急激な逸脱を始めました。 エルサルバドルは、ビットコインと呼ばれる腐敗しない、没収されない、新しい財産形態を採用した最初の国となり、 お金の歴史にその地位を固め、私と私の家族に計り知れない希望をもたらしました。
改めて、おはようございます。
私の名前はヘルゾン・マルティネスです。 アメリカに住んでいますが、ソナテとカジュテペケ出身の誇り高きサルバドール人の息子です。 私の母方の祖先は、ソナテ州のファユアという町でコーヒーを栽培していました。 何世代にもわたって、彼らはコーヒーを栽培するための小さな土地を所有していました。 しかし、1800年代後半になると、エルサルバドルの土地所有権は一部の裕福で政治的な権力を持つ一族に集約され始めました。
1800年代後半の土地収奪により、私のような家族はそれまで所有していた土地を失い、 コーヒーを中心とした生計は顧客ではなく、新たな冷酷な雇い主に翻弄されるようになりました。 この富の移動は、社会不安を引き起こすことになりました。 人々は貧しくなり、絶望し、憤りました。
先住民の労働者たちは、自分たちを抑圧していると見なす者たちに対して反乱を起こし始めました。 そして政府は、当時の寡頭政治を守るために先住民たちを締め付けました。 そして1932年、当時15歳だった私の母方の祖父は、故郷のフワワで約2万人の大虐殺を目撃しました。 それは「ラ・マタンサ」として知られるようになりました。
その後数十年にわたる経済的抑圧のために、私の家族は何世代にもわたって富を築き、維持することができなくなりました。 かつて自給自足をしていた先住民のコミュニティは、年季奉公の階級となり、労働力を搾取され、自然の恵みを奪われ、 サンサルバドルや海外で仕事を見つけるために町や村を離れることを余儀なくされました。 まるで、「何も持たずに幸せになりなさい」と言われたように、
1950年代、私の両親がひどい貧困の中で生まれたことは、驚くには値しないでしょう。 母は7人兄弟で、朝食は水で薄めたオートミールとスクランブルエッグ1組を8人の子供全員で分け合って食べていたのを覚えています。 家族はしばしば、どの子を学校に行かせて字を覚えさせ、どの子を家に置いて食卓に食べ物を並べるために働かせるかを選ばなければなりませんでした。 多くの場合、兄妹は働き、弟妹は正式な教育を受ける機会を得ることができたのです。
1972年、祖父は妻と子供たちに仕送りをするために、8人の子供を置いてニューヨークのハーレムにあるデリカテッセンで働きました。 さらに、1979年にはエルサルバドルで内戦が勃発。 またしても、生活の糧を持たない貧しい人々が、すべてを所有するエリートの打倒を目指したのである。 若者、特に男性は、毎日玄関を出るときに、ひどい選択を迫られました。 軍隊に入るか、当時の政府を転覆させるために戦うゲリラ軍に入るか。。。。 どちらかを選ばなければ、他の人にどう思われるかに翻弄されるのです。
1992年、私の妻の祖父は農民だったが、いつものように仕事へ向かう早朝、玄関をノックされました。 彼は家から連れ出され、子供たちに聞こえるように殺されたのです。 それは、彼が紛争の一方の側に忠誠を誓ったという疑いからでした。 彼は、何の利害関係もない内戦に巻き込まれた単なる父親だったのだ。
このような内戦と暴力の組み合わせによって、若い世代のサルバドール人は国を離れ、北の大地に安全を求めるようになりました。 皮肉なことに、彼らが逃れた国は、逃れた戦争の一方の側を資金援助していたのです。 この脱出は野心や欲からではなく、絶望と生存からだったのです。
彼らはエルサルバドルで最も貴重な国外居住者となり、エルサルバドルで最も貴重な輸出品となったのです。 名誉ある、勤勉な、しかし絶望的な人々である。 この国外移住者の中から、私のようなサルバドール系アメリカ人の第一世代が生まれました。 私が育った1980年代から90年代にかけて、エルサルバドルは、その貧困、政治腐敗、そしてギャングに支配された国という評判で、アメリカの主要メディアで悪名高い存在となっていました。
エルサルバドルについてGoogleで検索すると、MS-13ギャングのメンバー、アメリカ人の仕事を奪いに来た不法滞在者の報道、 終わりのない政治腐敗スキャンダル、そして常に存在する貧困の画像しか見つかりませんでした。
隣人、クラスメート、アメリカ人コミュニティは、私たちをこのように考えていたのです。 両親のような、信じられないほど勇敢な人々が、すべてを捨てて、私たちに生きる以上のことをするチャンスを与えてくれたということを、私は子供ながらに理解していませんでした。
彼らはエルサルバドルの最大の資源です。 それは人です。
私は20代と30代の大半を、自分が育つ機会のなかったこの国の美しいもの、ユニークなものを発掘し、発見することに費やしてきました。 私は、ウォール街でキャリアを積む機会にも恵まれました。
2008年、金融危機のさなか、私はウォール街でキャリアをスタートさせました。 ニューヨークのバルジ・ブラケット投資銀行で、セルサイドのデリバティブ・トレーダーとして働きました。 しかし、この投資銀行で働くうちに、私は、金融機関が利益を最大化するために、ひどいことを容易にする逆インセンティブがあることを知りました。 私の両親がエルサルバドルから避難せざるを得なかった内戦のような戦争に、銀行が資金を供給する役割を担っていることを知りました。 また、ドル化がこの国の家族に与えたひどい影響も知りました。
2001年、サルバドールの人々は、コロンから米ドルへの移行を余儀なくされました。 普通の人々は一夜にして購買力を失い、一方、国のエリートと金融部門はこの移行により低い借入金利と高い利益を享受したのです。
私は、自分の家族が経験した貧困の根源である産業に関わり続けることはできませんでした。 エルサルバドルで多くの死と破壊に資金を供給した業界から離れ、私はビットコインについて学びました。 やがて私は、ビットコインを手に入れるために誰も死ぬ必要はないことを知りました。
ビットコインは、私たちの財産を奪った人たちに対する非暴力的な抗議であることも知りました。 だから、2021年6月5日にマイアミで開催されたビットコイン会議でブケレ大統領の言葉を聞いたとき、 私が感じた巨大な感情の波が想像できるでしょう。。 1世紀以上にわたって、サルバドール人は戦い続け、サルバドール人は村や都市、そして国から追い出されてきました。
そして2021年、ここに私たちは、ビットコインを正式に採用した最初の国として、世界のリーダー的役割を担いました、誰も奪うことができないので、誰も死ぬ必要のないお金です。
私も含め、私の世代の多くは、エルサルバドルに戻るという選択をしています。 私たちは、この国がルネッサンスの始まりであることを実感しています。 私たちは、両親とともに、エルサルバドルの未来について、生涯で一度も経験したことのない希望を持っています。
戦争、暴力、貧困、腐敗の時代は過ぎ去り、私たちの前には生命、自由、平和、繁栄の新時代が待っているのです。 今日ここにお集まりの皆さんは、この未来を築くために日々働いておられる方々です。 皆さんの中には、公に知られている人もいれば、何の評価も期待せずに舞台裏でたゆまぬ努力を続けている人もいます。 今、私はその人たちを称えたいと思います。 また、エルサルバドルの経済復興に貢献する技術や資源をもたらした起業家、リモートワーカー、サーファー、観光客にも感謝したい。
そして何より、エルサルバドルの人々に感謝したい。 模範を示していただき、ありがとうございます。「ビットコインが希望」である事を 世界に示してくれました。
エルサルバドルへようこそ。
ここはビットコインの国です。
セカンドベストはないのです。
ありがとうございました。
