インド式体操というより、ヨガというのであれば、尿療法ではなく、シバンブと呼びましょう。
「私、アユルベーダのシバンブをしております。毎朝、聖なる水をいただいております。」
と、、響は大事だと思うのだが、、、
さて、ともかく、シバンブとはインド5000年の歴史を持つアユルベーダが起源になっています。 その中の古典の一つの「ダマール・タントラ」(Damar Tantra)の中で説かれた健康・精神的修養法です。 ヨガを行する行者(ヨギ)たちによって修行されてきました。 不治、難病とされるものにも効果があると言われています。
シバンブとは、文字通りに訳せば「シバの水」という意味であり、自分自身の尿をさしてます。
ダマール・タントラでは、最高神シバが妃パルヴァッティに教えを説くという形式で語られています。
シバンブは、老いや病を破壊することのできる極楽の甘露である。ヨギは、ほかの儀式に進むまえにこれを修練すべきである。口をゆすぎ、ほかの朝不可欠の勤めのあと、自分自身の尿を飲むのである
毎日1回飲み、全身をシバンブでマッサージする者こそ、壮健なる身体を享受し、未来永劫、病を遠くに追っ払い、知能を高め、その長命たるや、天空の星や月のごときであろう
用いる器具
シバンブをうける容器は、金、銀、銅、ブロンズ、ブラス、鉄、土器、ガラス、聖木の木材などがおすすめ、というかプラスチック製でなければほぼなんでも良いということか、、。 土器が特によいが、銅製のものが最も良いとされています。私は色も観察できるのでガラスを使ってます。
基本的な食生活
しょっぱい・苦い食物を食べ過ぎず、夕食は軽くし、運動をあまりしないようにせよ。 地面に眠り、自己の五感を制御しなくてはならない。質素な修行者のような生活をせよということです。
実践
ヨギはほかの技法・儀式をおこなう以前に、シバンブをおこなうべきである、と説いています。
神秘への道を憧れるものは、まず、自らの尿を飲むことから始め、次に瞑想とヨーガの修練を積むがよい。
- 早朝3時から4時の間を選んで起き、東に向かって排尿する
- それを毎朝、1回飲む。
- シバンブで鼻うがい:数多くの病気を追っ払い、消化を助け、身体を強健にする。
- 日中2~3回、夜2~3回、シバンブで全身をマッサージ:これは関節を強化し、長寿を約束するものである。
(「尿の最初と最後の部分は避けるべきである。ちょうど蛇の口と尾に毒があるように、シバンブの流れの場合においても、まさにそうであるからだ。」)
効果
1ヶ月続ければ、病と名のつくものはことごとくからだから消え失せ、からだが清められるさまは、目を見張るようであろう。
シバンブを続けておこなっていると、どのような効能がでてくるか、ということについても説明があります。
- 1ヶ月後には・・・体内が清浄になる。
- 2ヵ月後には・・・感覚が刺激され、活発になる。
- 3ヵ月後には・・・すべての病を破壊し、すべてのトラブルから解放される。
- 6ヵ月後には・・・叡智にあふれ、聖典を堪能するようになる。
- 7ヵ月後には・・・非凡な力を得ることができる。
- 8ヵ月後には・・・金の輝きを得る。
- 9ヵ月後には・・・結核やハンセン病からも自由になる。
- 10ヶ月後には・・真に宝のような光彩をもつ。
- 11ヶ月後には・・体内の臓器すべてが清浄になる。
- 1年後には・・・・太陽のかがやきと同じものになる。
- 2年後には・・・・地球(土)のエレメントを征服する。
- 3年後には・・・・水のエレメントを征服する。
- 4年後には・・・・光りのエレメントをも征服する。
- 5年後には・・・・空気のエレメントを征服する。
- 7年後には・・・・<誇り>を征服する。
- 8年後には・・・・自然のすべての重要なエレメントを征服する。
- 9年後には・・・・誕生と死という輪廻から解脱する。
最低でも3ヶ月は続けるのが良いでしょうね。 また一説では、10ヶ月励行すると頭が良くなるとも。
そして、このように締めくくります。
毎日、シバンブをとり、食から塩っぱい、酸っぱい、苦い味をさける人は、すみやかに神聖なるものを達成する。すべての病から解放され、シバ自身のような比類なき肉体を得る。永遠に、宇宙神のように自己を楽しむのである
個人的な意見ですが、世界の精神的なルーツはインドにあるような気がします。これからがすごく気になる不思議な大国です。
参考・引用サイト:アーユルヴェーダ・シバンブ