Make Hackintosh T480s
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ずいぶん長いことマックユーザーでしたが、マックのユーザーランドがヨセミテあたりから不自由な感じがしてきたので、 ちょっと堅気で生真面目なThinkpadに鞍替えしました。もうあなたの高級志向には付いていけないんですよ。 中身(MacOS)は素敵なんだけどね。。
使えるもの
ほとんどと使える言っても過言ではないと思います。何かを犠牲にして使っているという感じはありません。
- ボリューム・照度設定(キーボードのバックライトも調整可能)
- SDカード・スロット(使えないと聞いていたけれど使える)
- フロントカメラ
- サウンド
- Dual Displayも可能(ThinkvisonM14 USB-Type3接続)
- HDMIは手元にケーブルも何もないので使えるかは分かりませが多分OKでしょう
- AirDrop
使えないものもの+不具合
- 内臓のWifiカード
Wifiを使うには対応しているカードに取り換えるかWifiドングルをつかう必要があります。 - トラックパッド
トラックポイントを使ってます。 カーネルエクステンションを別の物に入れ替えると、 逆にトラックパッドが使えトラックポイントが無効にすることもできるようです。 - 指紋認証
- USBは二つ同時には使えない。(電力不足とのエラーが出てくる)
- スリープに30秒ほどかかる、復帰は早い。
- ハイバネーション
バッテリーの持ち
モバイル端末としては非常に重要な要素。ここだけが少し頑張ってもらいたいところですが、自分的にはギリギリ及第点。
だいたい1時間あたりの消費電力は以下。
- 1%:スリープ状態での消費
- 約15%:ワイファイを繋いでのテキスト編集+Webにて調べ物作業
- 約20%の消費:有線でネットに接続しYoutubeを75%のDisplay照度で鑑賞
- 20%up:Xcodeで開発(シミュレーターの消費が多い感じ)
5〜6時間ぐらいというとこでしょうか、 Windowsでは5時間くらいとで出ているから悪くないのかもしれません。違いも10パーセントくらいかもしれません。参考までにデビアンとマンジャーロでもチェック。
ハードウェア
PCからのハッキントッシュ化でのハードでの問題は、WifiカードとNvidiaのグラフィックカードです。 Nvidiaのカードへの対応はHighSierraまででMojave,Catalinaではサポートされません。 Wifiカードはブロードコムのものが使え市場にも出回っていますが本体に内蔵されているものは使えません。
Thinkpadに関してはWhiteListやなんやがあるようで対応するカードでもBIOSをいじらなくてはいけないと聞いていましたが、自分が購入したLenobo対応のものはそのような手間なく使えました。
マザーボードへアクセスは裏蓋のネジを6本緩めるだけできます。キーボードはトラックパッドのボタンをとり隠れているネジを緩めて取り外します。
- Corei5 + WQHD no dGPU / no LTE
- 英語キーボード:ebayにて購入(US$45.77)
- 24GB (8GB+16GB):32GBも高いけど売ってます。使えるとのこと。
- 1TB SSD:シリコンパワーサムソンの半額近かったので、、
- Wifiカード:内蔵されているIntelのWifiカードは認識されませんので、Lenovo純正無線LANカードのBCM94352Zに変更(記事)。
※ Lenovo純正無線LANカードの在庫はないようで、Dell Wireless 1560であれば使えるはず(未確認・非保証)。削らんでも良いし、帰国したら買ってみるかな。
※ 品物リンクはアマゾンへ飛びますので、ご了承のほど。
macOSインストール作業手順
- 事前作業
- BIOS設定
- パーティションのリサイズ
- MacOS インストールディスク作成
- MacOSインストール
- インストール後の作業
- ハッキントッシュでのメンテナンス等
必要なファイルとアプリ
- Mojave Patcher
- Clover EFI Bootloader
- Clover Configurator
- Clover for T480s:私が今使っているCloverファイル(シリアル番号などは空白にしてあります)
0. 事前
インストール作業の前にWindowsにてディスクのパーティションを変更しMacOSのための領域を確保して、BIOSの設定を行います。
MacOSのための容量を確保
マックのインストーラーからでウィンドウズディスクのリサイズができません。 事前にWindowsにてリサイズしてMacOS用に領域を確保する必要があります。
C:ドライブを右クリックで選択して、縮小させます。マックインストール時にフォーマットをするので、残りの領域はそのまま空の状態で問題はありません。
スクリーンショットは後から撮ったものなので、ちょっとディスク構成がぐじゃぐじゃです。Macの方で見るとこんな感じです。
Windows, MacOS, BTRFS(Debian, Manjaro), 32GB-ZFS, 500GB-ZFSという構成になってます。
BIOS設定
リターンキー、[F1]?、[F2]だったりと今ひとつどれが正解なのかはわからないのだけど、その辺のキーをバシバシ打っているいるとBIOSの設定に入ることができます。ちなみに**[F12]**はブートローダー・メニューになります。後々必要。
設定のリスト以下。Virtualizationは推奨DISABLEなのですが、ENABLE状態でも問題なく動いています。 必要のない人はDISABLEにしておくのが良いと思います。
Security | Fingerprint | Predesktop Authentication | [DISABLED] |
Security Chip | Security Chip | [DISABLED] | |
Virtualization | Intel Virtualization Technology | [ENABLED]:推奨オフ | |
ntel VT-d Feature | [ENABLED]:推奨オフ | ||
I/O Port Access | Wireless WAN | [DISABLED] | |
Memory Card Slot | [DISABLED]:使用は可能 | ||
Fingerprint Reader | [DISABLED] | ||
Secure Boot | Secure Boot | [DISABLED] | |
Intel SGX | Intel SGX Control | [DISABLED] | |
Startup | UEFI/Legacy Boot | [UEFI Only] | |
CSM Support | [Yes] |
1. Install Disk 作成
以前のHighSierraくらい前はApp Storeでインストールイメージを落して 起動ディスクを作成することができたのですが、 最近モハベですとうまく機能しませんでした。
そこで必要なアプリがあります。
にてUSBは16GB以上のものが必要です。
そして、お次は ハッキントッシュにて起動できるようにするための ブートローダーをインストールします
EFI Bootloader: Clover
Cloverと最近OpenCoreの二つありますが、Cloverを使います。
https://sourceforge.net/projects/cloverefiboot/
ダウンロードして、起動します。
ダウンロード先は注意が必要です。 USBディスクにインストールします。 必要なカーネルモジュール・オプションは以下のようになります。
- ApfsDriverLoader
- NvmExpressDxe
- OsxAptioFixDrv
- EmuVariableUefi
こららのファイルは起動用のEFIパーティションに書き込まれます。
Clover Configurator
2. MacOSのインストール
インストール作業そのものはAppleの端末にインストールするのと変わりはありません。 ディスクを設定・フォーマットして、同じように始まり同じように終わります。
3. インストール終了後
再起動がかかったかそのまま使えたのかちょっと記憶が曖昧。 再起動がかかると多分Windowsが立ち上がると思います。
USBより起動。 Cloverの画面が出てきて、 インストーラーとインストールしたDiskが出てくると思います。
そこで本体より起動、、エラーなく上がったらほぼ終了。
最後の仕上げ
- USBにあるEFI/CLOVERのファイルを、SSDのEFIパーティションにコピーします。 Clover Configuratorを開き、USBと本体SSDのEFIパーティションをマウントします。
4. ハッキントッシュでのメンテナンス等
- Bootloaderのアップデート
- カーネルエクステンションのアップデート
- 使い勝手の向上
- Kabiner
- 不具合発生時の対処:ディスクの容量が許すのであれば、Linuxをインストールしておくと何かと役に立ちます。
関連記事:
- 数ヶ月使ってのレビュー:どんどん良くなってきてます
- Broadcom Wifiに交換:対応Wifiカードを無理くり使えるようにする。
- 最初のレビュー:インストール後の雑感
おまけ:多分同時期に発売された、T480、X1C6なら同じように使えると思います。
更新履歴
- 2020-01-10:ブログと同時更新、情報を少しずつまとめます。
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