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エルサルバドル危機!か?
ビットコイン法定通貨化は、まぁ、順調とは言い難いものの、そもそも財政規模も大きくはなく、 慎重にことを進めているようにも思えます。 観光業は好調、都市部の殺人犯罪レートは下がっているようです。 資金調達のボルケーノ・ボンド(US$1B)も証券法に提出されたので、近々発行される予定です。 (金利良いんですよぉ)
昨今のFTXへの偏向報道(特にアメリカ)が酷いので、ちょっと経済的な指数を見てみました。
https://tradingeconomics.com/el-salvador/gdp
以下、エルサルバドルと日本のここ10年のGDPの移行。
さて、この数値を見るとそこまで悲観的にならないでも良いのでは?と思いますが。。 まぁ、IMFには喧嘩を売ってるんで、いじめられるのは織り込み済みではないかと。 でも日本は2015年に何があった?というか、心配しなくてい〜のんか?
ニュースはこんな感じで報道されてます。まぁ、否定的であります。
- 2022年11月27日 日本経済新聞 : 中国、エルサルバドル国債購入打診。FTX破綻で債務不安
ビットコインの購入額は外貨準備高の3%程度にとどまる。売却しなければ損失は確定せず、すぐに財政に深刻な影響を及ぼす規模ではない。 含み損よりも深刻なのは国際社会の信用低下だ。エルサルバドル政府がビットコインを法定通貨にしたことで、国際通貨基金(IMF)から13億ドルの融資を受ける計画はほぼ頓挫している。
日本の外貨準備高1.4兆ドルもあり、3%ならば42億ドル、5,880億円相当なのでこれを大きいと見るか見ないか。 日本経済新聞: 日銀、保有国債に含み損8749億円
- 2022年10月19日 AFPBB : ビットコイン法定通貨化は「失敗」 エルサルバドル世論調査
エルサルバドル人約300万人が米国をはじめとする国外に居住しており、国内の家族に送金している。ナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領としては、ビットコインの導入により、送金に伴う銀行手数料を低減できるとみて法定通貨化を進めた。国内向け送金はエルサルバドルの国内総生産(GDP)の4分の1以上を占めている。 しかし、中央銀行が9月初めに公表した調査結果によれば、ビットコイン建ての国内向け送金が全体に占める割合は「2%弱」にとどまっている。
- 2022年9月10日 ロイター : アングル:ビットコイン法定化から1年、夢破れたエルサルバドル
- 2022年5月16日 WSJ : エルサルバドル債務危機、ビットコイン投資裏目、公的債務がデフォルトに陥る可能性も
- 2022年5月13日 ブルームバーグ : エルサルバドルのビットコイン投資損失、次回の国債利払い額に匹敵