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BIP85で変幻自在のコールドカード

ビットコインナーだけでなくハードウェア・ウォレットをお持ちの方にも、めちゃお勧めのColdCard。 SEEDの管理が楽になります。

BIP85とは、
たった1つのシードの値から複数のシードを数学的に導き出すプロセスを導入したビットコインの規格。 派生したシードは一意であり、互いに辿り着くことはできず、また元のシード値にも辿り着くことはできない。 必要であれば、オリジナルのシードを使って、派生したシードを再作成することができます。 オリジナルのシードをバックアップすると、そこから派生したすべてのシードがバックアップされます。

ColdCardf mk4 : Cover

TrezorやLedgerなどのハードウェア・ウォレットは複数の暗号通貨に対応しているものが多く、 通常ひとつのSEEDで全ての対応通貨の管理が可能です。

コールドカードはビットコイン・オンリーなハードウェア・ウォレットですが、 BIP(Bitcoin Improvement Proposal)85への対応によって元の親SEEDから子SEEDを生成することができます。 そして素晴らしいことに、その子SEEDを本体に読み込むことで、コールドカードをその子SEEDのハードウェア・ウォレットとして使うことができます。 4桁のINDEX番号で割り当てることができるので、1台で1万台!(管理は無理ですが)のハードウェア・ウォレットを持つことが可能です。 (たぶんこの子供SEEDからまた孫SEEDも作れるかもしれん、とするとまぁとんでもない数になります。)

使い方の説明:

で何をするのかと、一番に真っ先に考えつくユースケースは、 家族などをビットコイナー化するにあたり、 秘密鍵の管理は初心者には敷居が高いので、 こちらに信用があれば彼らの誕生日とかをINDEX番号として、 信用してもらえないなら彼らの銀行カードの暗証番号とかを使い彼らが管理すれば楽ちん。

そして生成されるSEEDは他の

  • ハードウェア・ウォレット(Trezorでは確認済み。推奨はされていないかもですので自己責任にて。)
  • ソフトウェア・ウォレット(Samouraiと、他の通貨のLTC、Metamaskなども可能)

で利用することができます。

さらに、1台で複数のSEEDを使って、完全なエアギャップ・マルチ・シグネチャー・ウォレットを作ればさらにセキュリティーが高まります。 出金時は少し面倒になるので、塩漬けウォレットとしては良いと思います。

いずれにせよ、ペーパー・ウォレットの数を減らすことができます。 (個人的に紙媒体は心配なんですよね、、)

これで、 管理する必要のあるものは、コールドカードのマスターSEEDと生成されたSEEDのINDEX番号。 もしくはバックアップ・ファイルと復元パスワード。

面倒なSEEDの管理がひとつだけで済むのは、不安の低減にかなり寄与するのではと思ってます。

ベアマーケットの昨今、手数料は安くなってますので、 ウォレットの整理したりコイン・ジョインをしたりする機会には最適だと思います。


コールドカードの購入は製造元のコインカイト社(カナダ)より。 在庫の問題も解消されているのですぐに手に入ります。 他にもなかなか気になる物も売ってます。

https://coinkite.com


おまけ

最新のFirmwareのアップデートではパスワードも生成することもできるようになりました。 だ〜〜いじな銀行のパスワードとかをバックアップしておくのはアリかなと思ったりしてます。 Bitwardenで管理している、重要なパスワードのバックアップとして使うのはアリかなと、、。 USBで繋げば自動タイピングも可能なようです。

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