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Asahi Linux (Debian) のインストール

Asahi Debian

なんか最近はごにょごにょと色々と検証中だったりしてます。無為な時間が過ぎていく。。。

さて、気になっていたAsahi Linuxがアルファ・リリースされて 勝手知ったるDebianのインストールも可能なようなので試してみました。

事前作業:FreeSpaceの確保

ZFSの設定をするついでに領域を作っていたので、そのパーティションをFreeSpaceに変更する。 パーティションをいじるにはdiskutilを使うのが好ましいとのことです。 (DiskUtilityは酷評されてます)

/dev/disk0 (internal):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                         1.0 TB     disk0
   1:             Apple_APFS_ISC                         524.3 MB   disk0s1
   2:                 Apple_APFS Container disk3         794.5 GB   disk0s2
   3: FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFF               30.4 GB    disk0s3
   4:                 Apple_Boot Boot OS X               134.2 MB   disk0s4
   5: FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFF               61.7 GB    disk0s5
   6:                 Apple_Boot Boot OS X               134.2 MB   disk0s6
                    (free space)                         268.4 MB   -
   7:                  Apple_HFS Untitled 3              107.3 GB   disk0s7
   8:        Apple_APFS_Recovery                         5.4 GB     disk0s8

なんてことはなく、フォーマットはfreeにしてボリューム名はnoneにすれば良いだけのことでした。

% diskutil erasevolume free none disk0s7
Started erase on disk0s7 (Untitled 3)
Unmounting disk
Finished erase on disk0
%

で、確認、そしてデーターも万一に備えバックアップし準備完了。

/dev/disk0 (internal):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                         1.0 TB     disk0
   1:             Apple_APFS_ISC                         524.3 MB   disk0s1

   6:                 Apple_Boot Boot OS X               134.2 MB   disk0s6
                    (free space)                         107.7 GB   -

   7:        Apple_APFS_Recovery                         5.4 GB     disk0s8

インストール

電源を落として、パワーボタンを長押ししつつ起動します。 長押しは電源強制オフに使っていたで違和感(要らんと思っていたPowerLEDがないのもちと不便)が、、 以前は起動音を聞いた後にオプション・キーで起動ディスクの選択ができたんよね。なんで変えたんだろか??。

Optionsを選択して、ロードが終了後、メニュー>ユーティリティよりターミナルを起動します。

ターミナルより以下のAsahiLinuxのインストーラーを起動します。 Wifiが繋がっているのもなんか不思議ですが不問。

% curl -sL https://tg.st/d | sh

流れをちょっと汚いスクリーン・ショットで追ってみます。 ネットで見たものと少し違っていましたが、指示通りで問題はありませんでした。しっかり読みましょう。 Fedoraもインストールができるようですので、レッドハットの方はお試しのほど。

Install Asahi Debian Install Asahi Debian Install Asahi Debian

リブート後に追加作業があります。(リブートして、Asahiを選択するともう一度再起動します。(2回の起動音:こちらも違和感。))

Install Asahi Debian Install Asahi Debian

管理者のユーザー名とパスワードを入れて、ベース・システムのインストール作業終了、再起動。

デビアン初期設定

デスクトップ環境の設定されていなので、テキストベースのDebianになってます。 root(パスワードなし)でログインして設定や必要なアプリケーションをインストールする必要があります。

まずは、Wifi設定とROOTパスワード、User追加等が必要です。

$ passwd
$ pwconv

Wifi設定はアクセスポイントの設定をし、 allow-hotplugの行のハッシュタグを抜きます。

$ vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
$ ifup wlp1s0f0
$ vi /etc/network/interfaces

ユーザーを追加します。

$ useradd -m -c 'Firstname Lastname' -s /bin/bash <username>
$ passwd <username>

デスクトップ環境はインストールされていないのでお好みのものをインストールします。 あたくしは無難なGnome(割と好き)。taskcelも使えました。

$ apt-get install gnome

リブートしてgrubが起動するか確認します。

$ reboot

Boot

Asahiをインストールした後はデフォルトの起動がAsahiになっています。 変更を行うにはMacOS上にて行います。 MacOSをデフォルトに設定して、Asahiを使いたい時はブート・オプションから起動することにします。

Systemboot

ディスクの構成は以下のようになります。 リカバリーが後ろに移され、新しく3つのパーティションがつくられます。

/dev/disk0 (internal):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                         1.0 TB     disk0
   1:             Apple_APFS_ISC                         524.3 MB   disk0s1
   2:                 Apple_APFS Container disk4         794.5 GB   disk0s2
   3: FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFF               30.4 GB    disk0s3
   4:                 Apple_Boot Boot OS X               134.2 MB   disk0s4
   5: FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFF               61.7 GB    disk0s5
   6:                 Apple_Boot Boot OS X               134.2 MB   disk0s6
   7:                 Apple_APFS Container disk2         2.5 GB     disk0s7
   8:                        EFI EFI - DEBIA             512.8 MB   disk0s8
   9:           Linux Filesystem                         104.7 GB   disk0s9
  10:        Apple_APFS_Recovery                         5.4 GB     disk0s10

使用感:感覚に基づいてます。

アルファ・リリースなので、スピーカーから音が出ない、液晶の明るさが調整できない等、 まだ使えない機能がいくつかあります。 すこしWindowの移動や、ポインターがすこし引っかかる感じがありますが、 アプリの起動などははやいです。日本語環境(Mozc)も問題なし。 液晶の調整ができずとも、バッテリーは6時間ぐらいは持ちそうです。

VSCodeが使えないとありましたが、VSCodiumはすんなり動いてます。 MacOS版ではARM対応はしていないのですが、Linuxでは対応していて非常に軽快に動いてます。

Asahi Debian

利用している、Mullvadのクライアントが使えないのが問題(コマンドラインツールは自分でビルドすれば使えるとのこと)。 ちょっとしたトラブルシューティングができる人ならいインストールしてみても良いかもしれませんね。

Maintenance

APTでのカーネル・アップデートは対応していないのがちょっと残念なところ、 Asahik関連のアップデートは以下のコマンドラインで行います。 (kernel, m1n1, dtbs, u-boot)

curl -sL tg.st/u/ksh | sudo bash

Archですとpacmanで更新可能のようです。。楽だし、上記のMullvadもyayでビルドしてインストールできるので変えよかな。。

アンインストール

/dev/disk0 (internal):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:      GUID_partition_scheme                         1.0 TB     disk0
   1:             Apple_APFS_ISC                         524.3 MB   disk0s1
   2:                 Apple_APFS Container disk4         794.5 GB   disk0s2
   3: FFFFFFFF-FFFF-FFFF-FFFF-FFFFFFFFFFFF               30.4 GB    disk0s3
   6:                 Apple_Boot Boot OS X               134.2 MB   disk0s6
   ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
   7:                 Apple_APFS Container disk2         2.5 GB     disk0s7
   8:                        EFI EFI - DEBIA             512.8 MB   disk0s8
   9:           Linux Filesystem                         104.7 GB   disk0s9
   ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
  10:        Apple_APFS_Recovery                         5.4 GB     disk0s10

作成された3つのパーティションをターミナルよりdiskutilで削除します。 その後FreeSpaceの領域をマージ(こちらはアプリでも可能)すれば元通りになります。

diskutil apfs deleteContainer disk0s7
diskutil erasevolume free none disk0s8
diskutil erasevolume free none disk0s9

追記

インストール時に設定したWifiの変更がデスクトップのネットワークマネージャーではできなかったのですが、 Redditにて解決方法が載ってました。

Asahi Debian

インストール時に設定した /etc/network/interfaces にてallow-hotplugを今回はハッシュタグを付けて無効化します。

そして、 /etc/NetworkManager/NetworkManager.conf にてWifi管理をネットワークマネージャーで行う設定にします。(falseをtrueに変更)

[ifupdown]
managed=true

再起動すれば、Wifiの設定をメニューバーより変更が可能になります。

See Also

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