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パイ・スワップファイル
SDカードの延命化のためにスワップファイルを無効にするには、メモリの多くないパイなので、
少しばかり躊躇します。しかしその代わりに、
カーネルによりスワップへの書き込みを極力減らすようにします。
書込み実行傾向値vm.swappiness
を設定することで可能になります。
vm.swappinessの値は0から100までが設定範囲です。 値が大きいほどスワップに書き込まれる傾向が強くなります。
デフォルト値は60
なので、
スワップの利用は極力利避けたいということで、1
にしました。
/etc/sysctl.conf
の最後にvm.swappiness=1
を付け加えます。
pi@raspberrypi:~ $ sudo vi /etc/sysctl.conf
vm.swappiness=1
※ vm.swappinessはカーネル・パラメータの値によって制御され、/proc/sys/vm/swappinessとして表示されます)
おまけ
スワップファイル自体を無効にする方法もあります。
Raspbianでのスワップファイルはdphys-swapfileを使って起動時に有効化されています。 無効化も同じコマンドで行います。
pi@raspberrypi:~ $ sudo dphys-swapfile swapoff
dphys-swapfile swapoff
にて無効化して、起動時の起動を停止します。
停止はsystemctl disable
を使って行います。作業後再起動します。
pi@raspberrypi:~ $ sudo systemctl stop dphys-swapfile
pi@raspberrypi:~ $ sudo systemctl disable dphys-swapfile
pi@raspberrypi:~ $ sudo shutdown
以上で完了です。不具合があったりして、元に戻す場合はサービスを再開・登録をします。
pi@raspberrypi:~ $ sudo systemctl start dphys-swapfile
pi@raspberrypi:~ $ sudo systemctl enable dphys-swapfile
SDカードの延命化もいろいろ調べましたが、32GBで500円くらいですし、 10年保証だったりするので、過剰なまでに気にしないでも良いかなと思いました。